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Step 12 自分なりの速読を完成させよう!(1)

 

【テーマと目標】【基本メニュー】【基礎力強化メニュー】【+αメニュー】【ポイントと留意点】【Q&A】


■テーマと目標
 いよいよここから15ステップまでの4ステップで、初級レベル(2000文字レベル)の速読術を完成させていきます。もし、ここまでのトレーニングで十分に成果が上がっており、あとは実践で試すだけでいいと思う方は一足飛びにStep 16に移っても全く問題ありません。
 

□Step 12のテーマ
 第1段階の2000文字レベルの速読術を完成させるべく、いっそう「コントロールする」トレーニングをしていきます。
1.意識の状態をコントロールし、視野の広さ、見る質をコントロールする感覚を養う
 視野の広さをコントロールするということは、そのまま意識の状態をコントロールすることです。広く楽に見渡す、視野をコントロールし適度な広がりを持たせ質高く見る、というように、視野の広さと見え方の質をコントロールできるようにトレーニングします。
2.スピードと理解度のバランスを上手に取り、コントロールされた読書を手に入れよう
 自分の意図する理解度・スピードで読めるよう、意識・視野、視点の流れ、理解度などをしっかりとコントロールする手がかりをつかめるよう実践を積み重ねていきましょう。
 

□Step 12の目標
 新書などの書籍を使った追跡測定で180行を越えること、読書スピード測定では、初見の本を理解度 をやや犠牲にしてで2200文字以上のスピードで読むページ見わたしトレーニングで単純認識で90ページを越えることが目標です。

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■トレーニングプログラム

□基本メニュー

1.イメージトレーニング

 残像トレーニングによって、心の鎮まった集中状態である「速読モード」にスムーズに入れるようにしましょう。基本的に一点集中トレーニングでおこなってきたことと変わりはありません。
1.姿勢・呼吸を整え、おなかでゆっくりとした深呼吸を3回して、体の準備を整えてからトレーニングに取りかかりましょう。
2.スタートの合図の後、画面に表示される画像を、リラックスして視野を広く保つつもりで眺めます。このとき、視点は画面中央の白い点「・」に置くようにします。
3.30秒で終了の合図が鳴りますので、目を閉じ、まぶたの裏にうかぶ残像を眺めます。
4.慣れないうちは、すぐに残像が浮かび上がらなかったり、早々に消えていったりしますが、焦らず、消えた後でも残像を思い出すつもりで描いてみてください。しばらくすると、消えた残像が戻ってくることもあります。
5.残像が完全に消えたら目を開けて終了です。
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2.一点集中トレーニング
 集中力を高めるトレーニングです。体と眼の力を抜きつつ、しっかりと1点に集中する力を養います。
 フォーム集中A(上級) ・カスタムメトロノーム(Step12-con.mt6)を使います。
○1分間×セット
1.これまでと変わりありませんが、残像トレーニングが導入されていますので、1分間眺めた後の、目を閉じて残像を確認するという作業を省略します。
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3.スムーズ追跡トレーニング(スムーズ追跡)
 より実践的な視野の移動を作ること、行から行へのスムーズな意識・視野の移動を実現していきます。新書などの文字が比較的詰まった書籍・カスタムメトロノーム(Step12-smt.mt6)を使用します。
○1分間×5セット
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4.ページ見わたしトレーニング
 意識をコントロールして、文字を包み込む最適な視野の広さをコントロールできるように取り組みましょう。
 比較的文字の密度が低く、文字数の少ない本(新書または小学生向けの本)・カスタムメトロノーム(Step12-pgc.mt6)を使用します。
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5.本読みバリエーション
 同じ本を何度も読みながら、「理解度」と「スピード」のバランスをコントロールする感覚を養います。このトレーニングを通じて、TPO(時間・目的・状況)に応じた最適な、 コントロールされた読書を実現できる力を身につけます。
 新書などの読み慣れたジャンルの書籍・ カスタムメトロノーム(Step12-var.mt6)を使用します。
1.これから2分間ずつ、何度も本を読みますが、すべて新しい箇所(未読の部分)を読んでいきます。
2.まず理解度Dで軽く流す読み方を心がけて読みましょう。しっかり読もうとするとスピードだけが落ちていきます。かといってスピードを上げすぎるとまったく理解できなくなります。「軽く読み流す」という自分なりの基準、手応えを作っていきましょう。
3.続いて理解度Bで読みます。深くはまりこみすぎず、活字との適度な距離感を作りながら読むように心がけます。
4.この理解度D、Bの読書を交互に、3セット以上繰り返しましょう。毎回が実験ですので、いろいろな読み方を探り、自分なりの手応えをつかめるようにしてください。
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6.スピードチェック!
 スムーズ追跡トレーニングの成果 と擬似的速読トレーニングの成果、そしてページ見わたしトレーニングの成果を確認します。
 追跡スピード測定ではトレーニングに使った新書を、読書スピード測定では初見の本を使います。読書スピード測定は毎回新しい範囲(初見の部分)を読んでください。認識スピードでは、トレーニングに使った本をそのまま使用してください。
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□基礎力強化メニュー

1.アイボールトレーニング
 目の運動機能を高めることで、目(視野)をコントロールしやすくします。同時に、見る対象を的確にとらえる能力を養います。
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2.文字追いかけトレーニング
 受動的に読む感覚、ほどよく広く保った視野を移動させていく感覚を探ります。
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3.行見わたしトレーニング

 文字追いかけトレーニングと同じく、受動的に読む感覚や、ほどよく広く保った視野を移動させていく感覚を探ります。こちらのトレーニングの方がレベルが高くなっています。
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□+アルファメニュー

 各トレーニングの解説は、メニューをクリックして解説ページでご確認ください。

1.順番にクリック!

2.速耳トレーニング

3.脳力アップトレーニング

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■ポイントと留意点

□目標の考え方
 追跡スピード・読書スピードともに前のステップと変わりありません。つまりスピードだけが大事なのではないということです。

□ワンポイントアドバイス
○本読みバリエーション
 おそらく、理解度Bのつもりで読んだのに理解度が低かった、高かったという「コントロールの難しさ」を感じる方も多いでしょう。このトレーニングを通じて、しっかりと自分のものにしてください。
 そしてまた、理解度Dのつもりで気楽に読んだら、スピードは上がったのに理解度は下がらずBのままだったということもあるでしょう。これはリラックス出来たために視野が広がり、結果として前後の結びつきがよくなり理解度が上がったのです。
 このように、新しい発見もあるでしょうし、理解度Bの「幅」も実感出来るのではないでしょうか。安心感の高い理解度Bもあれば、リラックスしてスピーディーに読んで、安心感は高くないけれども理解度はまったく落ちていないということもあります。
 最初からあれこれ考える必要はありませんので、意識・視野をコントロールし、理解度とスピードをコントロールする感覚を自分のものにしていってください。

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■よくある質問・ケーススタディ

Q. どうしても「しっかり読む」のと「ただ眺める」のと、両極端になってしまいます。どういう意識で取り組んだらいいでしょうか?

A.これまで「読めた」「読めなかった」という2分法で読書をとらえていたため、新しい基準を作らない限り、いくらトレーニングをしても「読めた」「読めなかった」という結論にしかなりません。そして、しばらく続けて頂いた擬似的速読はその「新しい理解度・スピードの手がかり」を探って頂くための実験だったわけです。もし、まだ今までと違う理解度の段階・幅が作れていないということでしたら、前のステップに戻って取り組んでみてください (擬似的速読だけをピックアップしてもいいですよ)。
 それから、もう1つ、新しい感覚の手がかりをつかむためのトレーニングをご紹介します。

 

☆SRRのメソッドの中では、「音声化をなくす必要はない」と言っています。しかし、その一方で「音声化を軽くする必要がある」とも言っています。ここが難しいところです。

 この「音声化を軽くする」っていうことを、もうちょっと分かりやすく解説してみましょう。

 音声化というのは、脳の中の働きだと思ってください。正式には Subvocalization(内声化)という言葉で表現されます。これは脳の中の作業であって、私たちが文字を修得してきた過程や人間の文字とのつきあいの歴史を考えると、しっかりと理解するためには不可避の作業だと考えていいでしょう。これをなくさないと速読できないというのは非現実的な話です。 (経験とトレーニングを積んだ結果として、脳の中での作業が省略されて内声化がなくなるということであって、いきなりその状態を目指すのは本末転倒です。そして、そもそも脳の中の作業は意識でコントロールしようと思って簡単にできるものではありません。)

 それに対して、「過度の音声化」というのは、私たちの習慣によって作られている「頭の中で読み上げないと=黙読しないと理解できない」という思いこみの産物です。ひどい人になると、読むときに唇がむずむず動いています。ある方は「本を1冊読み終わったら、のどが痛くなる」って言ってました。のどが動いているんでしょうね。

 ということで、「内声化はあっていいけど、過度の音声化はなくした方が良い」というのが結論になります。

 活字に集中する気持ちを持っても、活字の響き(音)に執着しない活字に集中しても、活字の意味に執着しない。そういう状態って考えてもいいかも知れません。

 さて、その音声化を軽くする方法をご紹介しま。

 まず、大前提として姿勢を正してください。軽く背筋を伸ばして座り、肩を上下に上げ下げしてみてください。3回ぐらいでOKです。最後にすとんと肩を落としたら準備完了です。ついでにおなかでの呼吸を意識してみるといいかもしれません。

 その後で・・・

1.頭の中で別の言葉を発してみる。

 読もうという気持ちを持っていてかまいません。ただし、視野を広く保ち、視野が滑らかに流れている状態を維持できるようにしましょう。
 その上で、頭の中で「あかさたな、あかさたな・・・」って、「あかさたな」を何度も唱えてください。もちろん声に出す必要はありません。「あかさたな」が言いにくければ「そうか、そうか」と唱えてもいいでしょう。

 これで3分間読んでみてください。

 「読み上げる」という癖が「そうかそうか」というつぶやきに消されてしまい、これまでと違う感覚を味わえるのではないでしょうか。ただし、理解で使う聴覚野の働きも一緒にじゃまされてしまいますので理解は格段に落ちます。

 ごくまれに、この方法で「これはいける〜っ♪」っておっしゃる方もおられますが。(^^;

2.呼吸に意識を向ける

 まず準備として、3回深呼吸をしてみましょう。その時に、自分の呼吸の空気の流れを心静かに感じてみてください。ひたすら感じ続けてください。そして感じ続けた状態で読書に取り組みます。これによって読書に前のめりにはまりこむのを防ぎ、活字とのほどよい距離感を維持します。

3.眼を後頭部に置くつもりで

 呼吸の次は眼です。これはちょっと難しいのですが、私はもっとも効果が高いと思っています。4000文字レベルを突破できた人の中には、この眼の位置を意識したことがきっかけになった方も多いです。

 姿勢を正して読むというのは、これまでと同じですが、ここで眼が後頭部に付いているようなつもり、あるいはトレーニングしている自分の後ろにもう1人の自分がいて、後ろから本を眺めているようなつもりで本を見てみましょう

 どうしても感覚が分からない人は、後頭部の髪の毛(襟足よりもちょっと上のあたり)をさわってみてください。そして「後頭部に意識を向ける」っていう感覚をつかんでください。

 その感覚を維持したまま本に向かいます。

4.視野で活字に触れるつもりで

 これは3と組み合わせるか、使い分けてみるといいでしょう。

 心を鎮め、あらゆる雑念を取り去ります。そして、読む意識すら消してしまいましょう。ただし「ただ見てるだけ」になるといけません。そこで、活字を視野で包み込み、活字に触れるというイメージを持つと良いでしょう。

※これらの取り組みは、可能なら5分以上続けながら、感覚を探るようにしてください。2分程度で切ってしまうと気を遣うばかりで、これが雑念になってしまい、新しい感覚に出会えないまま終わってしまうかも知れません。長く続けることで、雑念がとれ、時々ふっと新しい感覚を覚えるという可能性が高くなります。

 以上、ぜひ取り組んでみてください。ただし、ここで紹介しているのは、あくまで「感覚をつかむためのステップ」であって、それで本が読めるようになるというものではありません。むしろ、そのような行為自体が読書の質を落とす要因になりますので、最終的には徹底的に心を鎮め、読書に集中することが必要になるということは覚えておきましょう。

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