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Step 08 「見る」と「読む」をつなごう!(1)

 

【テーマと目標】【基本メニュー】【基礎力強化メニュー】【+αメニュー】【ポイントと留意点】【Q&A】


■テーマと目標
 Step 07までは速読術を修得するための基礎的な眼作りをしてきました。 眼をコントロールするトレーニングを通じて、意識・集中力をコントロールするという意味もありましたね。野球の練習に例えるなら、基礎的な筋力トレーニングや素振り・キャッチボールといった基礎的な技術練習です。
 この08では、それらの成果を実践に近いトレーニングを通じて「速読力」という総合的な力へと落とし込み、まとめ上げていきます。
 ここからはこれまで意識してきた「視点をコントロールする」「視野を広く保つ」「視点・視野をスムーズに移動させる」といったことに加えて、「読む」と「見る」の中間的な意識で、文字をリラックスして、受動的に受け止める感覚をつかむことが非常に重要なテーマとなります。
 

□Step 08のテーマ
 広い視野で行をとらえ、淀みのない視点・視野の移動ですべての文字を的確に捉えていく「速読の眼」の基本を完成させます。
1.文字に対して高い集中力を維持したまま、視野を広く保ち、的確且つ高速に行を追跡する
 書籍を使った追跡トレーニングで、実践的な視野の移動を身につけていきます。
2.文字に集中しつつ、文字に執着せず、軽やかに読む感覚に慣れる
 これまでおこなってきた読書を質的に変化させていく試みが続きます。文字をリラックスして、受動的に、軽やかに読むという感覚の手がかりをつかみましょう。
 

□Step 08の目標
 新書などの書籍を使った追跡測定で180行を越えること、読書スピード測定では、初見の本を理解度B〜Cで1500文字以上のスピードで読むことが目標です。ただし、読書スピードは理解度Bで1300文字を越えていれば合格とします。

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■トレーニングプログラム

□基本メニュー

1.イメージトレーニング

 心と体をリラックス状態に導き、速読トレーニングの成果を上がりやすくすると同時に、達成イメージを描くことで、脳と体の機能を高めます。
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2.一点集中トレーニング
 集中力を高めるトレーニングです。体と眼の力を抜きつつ、しっかりと1点に集中する力を養います。
 フォーム集中A(中級 または上級) ・カスタムメトロノーム(Step08-con.mt6)を使います。
○1分間×セット
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3.集中力スムーズ移動トレーニング
 眼をコントロールする力をつけるとともに、眼を動かしても集中状態がとぎれない集中力を養います。
 ここでは、フォーム集中B ・カスタムメトロノーム(Step08-csm.mt6)を使用します。
○1分間×2セット
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4.スムーズ追跡トレーニング(スムーズ追跡)
 Step 07までメトロノームのリズムに合わせて、フォームでおこなってきたトレーニングを、実際の書籍を用いて (タイマーのみを使って)おこないます。より実践的な視野の移動を作ること、行から行へのスムーズな意識・視野の移動を実現することがねらいです。新書などの文字が比較的詰まった書籍・カスタムメトロノーム(Step08-smt.mt6)を使用します。
1.新書などの書籍を使って取り組みます。
2.1分間の取り組みを5セットおこないます。
3.最初は無理をする必要はありませんが、徐々に目標である180行を目指してスピードを上げていきましょう。
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5.擬似的速読トレーニング
 本を読むトレーニングですが、同じ場所を5回読みます。同じ場所を繰り返し読むことで、文字に対するストレスを取り、「内容を理解する」こと以外の部分に意識を向けられるようにします。これによって、自分の読書を冷静に捉え、手応えをつかみ、蓄積していくことを期待しています。
 また、同じ場所を読めば、当然スピードを上げることが可能になりますので、それによって速読のスピード感を体験し、その時の視野の移動を体で感じていきます。
 初見の本(読み慣れたジャンルのもの) ・カスタムメトロノーム(Step08-gij.mt6)を使用します。
1.初めて読む本を用意します。読書が苦手だという方は、1度読んだことがある本でもいいでしょう。
2.まず2分間、理解度Bを目標にして普段通りに読みます。このときはまだ速読にはなりきれないはずですので、無理をする必要はありません。
3.次に同じ範囲を読み直します。今度は1分です。このときは理解度Bを目標にしますが、「1度読んだところだから」という気楽さを持って取り組んでください。呼吸に意識を向けたり、視野の流れに注意を払ったりするといいでしょう。
4.3回目です。1分間読みます。今度は、完全に視野を広く保ち(つまりリラックスした状態を保って)、視野・視点の流れがスムーズかどうかチェックしながら読みます。その結果、理解度はどうなったか確認してください。3の1分では「理解度B・ただし気楽に」でしたが、今回はまったく違うところに気を遣います。
5.4回目です。30秒読みます。目標は2分間で読んだ範囲すべてを読み直すことです。どのような眼の使い方、意識の保ち方をすれば4倍速が実現できるかチェックしながら取り組みましょう。もちろん、結果として2分間の範囲を読み終えられなくても問題ありません。
6.同じ範囲をもう1度だけ読み直します。1分です。今回は再び理解度Bで読みます。ただし、ここまで 4回でつかんだ手応え、手がかりを活かすつもりで読みましょう。
7.このように5回の同じ範囲の読書を3セットおこないます。1セット毎にスピードも理解度も上がっていくことが理想です! そして、このトレーニングを通じて、これまでのはまりこんで、安心感を求めて読む理解度Bを抜けだし、新しい理解度Bを作っていきましょう!
※メトロノームデータは1セット分しか用意されておりませんので、3セット繰り返してご利用ください。もちろん、手応えがつかめていないと思ったら何度でも繰り返してください!
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6.スピードチェック!
 スムーズ追跡トレーニングの成果と擬似的速読トレーニングの成果を確認します。
 追跡スピード測定ではトレーニングに使った新書を、読書スピード測定では初見の本を使います。読書スピード測定は毎回新しい範囲(初見の部分)を読んでください。
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□基礎力強化メニュー

1.アイボールトレーニング
 目の運動機能を高めることで、目(視野)をコントロールしやすくします。同時に、見る対象を的確にとらえる能力を養います。
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2.文字追いかけトレーニング
 受動的に読む感覚、ほどよく広く保った視野を移動させていく感覚を探ります。
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3.行見わたしトレーニング

 文字追いかけトレーニングと同じく、受動的に読む感覚や、ほどよく広く保った視野を移動させていく感覚を探ります。こちらのトレーニングの方がレベルが高くなっています。
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□+アルファメニュー

 各トレーニングの解説は、メニューをクリックして解説ページでご確認ください。

1.順番にクリック!

2.脳力アップトレーニング

3.速耳トレーニング

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■ポイントと留意点

□目標の考え方
 いきなりの読書トレーニングということで、ややとまどうかも知れません。そして、「読む」という気持ちを持った状態で、視野・視点をコントロールすることの難しさを痛感することでしょう。
 また、スピードと理解度をコントロールする、あるいは双方のバランスをとるということの難しさも実感すると思います。しかし、ここで速読を完成させるわけではありませんので、まずは「スピーディーに読む」、「視野を広く読む」、「リラックスして読む」という感覚をつかんでおいてください。
 実践の場面ではスピードよりも質を重視しますが、この段階では上記の通り「新しい読み方、意識の状態を体で覚える」ことを重視してください。この後さらに、ここで得られた感覚を踏まえて、眼作りをしつつ、意識のコントロール力、質のコントロール力を高めていきます。
 

□ワンポイントアドバイス
○擬似的速読トレーニング
 トレーニングの解説でも書いていますが、毎回が挑戦であり、毎回が手応え・手がかり探りです。がんばって読むというのではなく、やや冷静に、自分の眼、意識などの状態をつかみ、次の取り組みにつながるような読み方を心がけてください。

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■よくある質問・ケーススタディ

Q.1回目で分かっていない部分については、その後もずっと読めている感覚が薄かったです。また3回目以降の読み方は、ほとんど読後感もなくこれでいいのかと不安になります。どのような感覚を得られれば「よし」と考えていいのでしょうか?

A.まず「1回目で…」という部分については、その通りですよね。まず通常の読書であれば、よく分からないと感じた部分では立ち止まったり、返り読みをしたりするものです。それを無視したトレーニングですから、どうしても「理解度B」の充実感は得難いはずです。しかし、それはトレーニングだからと割り切りましょう。そして、最初に読み損なったものは、あとで読み返してもやはり理解が補われないと思います。それは「しかたがない」と思ってください。
 次に「3回目以降の…」という部分ですが、ここでの読み方は、妙なたとえですが「相手の話を聞き流しているような感覚」と思っていいでしょう。「そんな話が書いてあったな」という程度の確認です。これは文字を受け止める感覚を保った状態で、スピード感と視野の流れ、視点の流れを体に覚えさせるためのものですから、読後感などを気にする必要はありません。もちろん、「ただ見ているだけ」になってしまうといけませんが。
 大事なのは、この3回目以降の読み方が、次のセットの1回目の読書に活かされていることです。少しずつでも、意識のコントロールがうまくいくようになるといいですね。

 

Q.スピードは確かに上がってきていますが、理解度が犠牲になっているような気がします。これでいいのでしょうか?

A.主観的に判断して理解度C以上保てていると思えればOKです。ここで速読を完成させるわけではありません。今後、Step 09〜15までかけて質を高めていきます。今は気楽に取り組んでいいですよ。

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